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ダンタリアンの書架1

ダンタリアンの書架1 (角川スニーカー文庫)ダンタリアンの書架1 (角川スニーカー文庫)
(2008/11/01)
著:三雲 岳斗
イラスト:G・ユウスケ
商品詳細を見る


総合評価:B´
キャラクター:B´
構成:B´
世界観:B´
文体:B
内容:B´

 人智を超えた内容が記された『幻書』九万六百六十六冊が収められた『ダンタリアンの書架』こと黒の読姫であるダリアンと訳ありの元飛行機乗りヒューイの二人が織り成す冒険譚である。基本的に5話(内1話は他の読姫を中心にした話)と断章2編によって構成されている。
 キャラクターは、ヒロインたるダリアンの性格が翠○石を彷彿とさせるのは置いといて、お菓子(特に揚げパン)を好み主人公を様々な言葉をもって罵倒する様が可愛いといえるだろう。人見知りでヒューイの裾を掴みながら後ろに隠れるというのも定番ながらそこが良い。ゴスロリファッションで基本的に引き篭もり気質な気もするが、本の貸し出しと返却と回収なのでかなり色んなところに出かけている。そして、主人公のヒューイは頼りなさそうな優男風だが、意外にも何でも卒なくこなしている。だが、どことなく抜けているような感じもする。だが、やる時にはやる。キャラクターとして自己主張することがほとんどないため、ストーリーを展開させるにはもってこいの主人公といえるかもしれない。祖父の遺産を食い潰しながらのんびりやっていきたいって言っているし。メインはこの二人になり、あとは基本的に各話のゲストキャラたちによって成り立っている。しかし、Extra Episodeでは幻書を焼くという焚書官ハルと壊れた読姫フランベルジュが登場する。ハルの口は悪いし無愛想、フランは拘束衣を着て喋り方が独特で、お互いに軽口を叩き合っているが、不思議とすんなりと受け入れられるキャラクターコンビである。また、同じく準レギュラーとして元気な幼馴染のカラミがいる。
 構成は、上記したように短編で構成されいるため、大変読みやすい。また、巻の最後が別の主人公を描いているので、単調ではないのがまた良いのではないかと思われる。断章は、寓話として気軽に読めて手軽である。
 世界観は、本編では詳しくは語られていないし、あとがきの作者談としてはモデルはあっても実在はしないということだが、推測するに第一次世界大戦の終わった1925年頃の大英帝国が舞台だろう。舞台は作品内では特に関係しないので、まぁ読者が自由に想像する程度がいいだろう。幻書の存在については禁断の叡智が書かれた悪魔の本ということで良いと思う。それを集め保管しておくための器として、中国の壺中天を使うとは、そこら辺は作者の知識に敬服である。幻書の種類の豊かさも中々。1巻では、最高のレシピ・交配の書・頭が良くなる本・飛び出す絵本・人形の本である。
 文体は、さすが三雲さんというところで、こなれてていて読みやすい。特に気になった箇所もなかった。
 内容は、定石を踏まえたようなものであった。ミステリー仕立てにしているものの別に奇を衒っているわけではなく、オチは考えればすぐに分かってしまうような定番さである。ただ、短編ということで次へと気軽に読み進めさせる力があるので、面白いと感じるのであろう。少し物足りないような気もしないでもないが、これはこれで十分だろう。禁断の知識をどう扱うかは結局読み手たる人間次第ということを知らしめていると思う内容であった。でも、冒険譚というよりは単なるダーク・ファンタジーだよなぁ。
 内容は王道的だが、ヒロインたるダリアンの言動が可愛いので面白いと思える作品である。



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・ダンタリアンの書架6
・ダンタリアンの書架7
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