スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恋する鬼門のプロトコル

恋する鬼門のプロトコル (電撃文庫)恋する鬼門のプロトコル (電撃文庫)
(2010/06/10)
著:出口 きぬごし
イラスト:をん
商品詳細を見る


総合評価:B
キャラクター:B´
構成:B
世界観:B
文体:B´
内容:B´

 第16回電撃小説大賞部門二次選考通過作品『東京鬼門プロトコル』より改作。普通に面白い。
 キャラクターは、一癖ありのキャラクターが動き回っているのが愉快である。幽霊が見える体質の主人公、和泉葉介。猪突猛進の狐の霊に憑かれた少女、新美たまも。南部式のモデルガンを乱射するヒロインとか初めて出会いました。天才ハッカーでBLな少年、天王寺真一。天然惑乳美少女の西井百合亜。元気ハツラツな姉の加納マルタと隠れ腐女子な妹の加納クレタ。それぞれが描き出す勘違いや妄想などを含めた恋模様が良いです。後半ほぼ出てこなくなったり、説明不足な面もあるのが残念なところ。そういう意味では主人公・ヒロイン以外あまりうまく動かしきれなかったといえるかもしれない。だが、キャラクターが生き生きと感じられるというのが大事である。
 構成は、きっちり整合性を取っている上に、伏線回収しているので満足。主人公とヒロインがほぼ交互に日記形式の独白で物語が進行していくので、前半は何がやりたいのかが読者に伝わってこないのが難点と言えるかもしれない。ただ、あらすじと本文を読み進めていっても次の展開が予測不能というのは個人的には中々楽しく読めるのだが。あらすじはそういう意味では中身の面白さを伝えきれておらず、失敗しているように思う。鴨志田一著の『Kaguya』シリーズと同じように中身が化けている作品。個人的にはかなり好きなのだが。
 世界観は、かなりきっちり作られている。上野の地理はほぼ正確に描かれているので良し(ただ、行ったことがないと想像だけでは厳しいと予想できる)。歴史観もかなり詳しく述べられているので好感度は上がる。しかし、普通の一般層に理解するのは中々難しいのではないだろうか。また、独自の解釈を入れているのが、中々に良い。
 文体は、現代のラノベという枠を活かしていると個人的に考える。純文学として多用されてきた日記調に、伏見つかさの『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を筆頭にしたネット用語・文体を取り入れてきたことによる文体を融合させた形で、これもラノベとして活かす一つの新しい文体だと私は思える。苦手とすることは書かないということも出来ているので安心して読める。バトル描写を上手く抑えているので良い。ただ、一般には読みにくいだろうが。
 内容は、上手く作られいるので十分楽しめた。内容はわりと普通だが、世界観が上手い具合にスパイスとして効いていると言える。日記調なので、二人のすれ違いっぷりが何とも上手く表されているのがいい。それが醍醐味といえる。また、文章の端々から深読みができる作品でもある。ただ、紹介となると、中々伝えにくくある作品である。わりと、ディープなネタも普通にやってくれてます。個人的には非常に気に入った!



恋する鬼門のプロトコル2
恋する鬼門のプロトコル3
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
 TwitterID:「mokusimo

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。