スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき

子ひつじは迷わない  走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)
(2010/10/30)
著:玩具堂
イラスト:籠目
商品詳細を見る


総合評価:C
キャラクター:C´
構成:C
世界観:C´
文体:C
内容:C

 第15回スニーカー大賞大賞受賞作『なるたま~あるいは学園パズル』を改作したもの。個人的にはかなり微妙であると感じ、これが角川スニーカーの大賞なのか? といえる作品だった。
 キャラクターは、「迷わない子ひつじの会」兼生徒会メンバー書記である成田真一郎と佐々原三月、文芸部幽霊部員の毒舌キャラ仙波明希を中心に話が展開していく。それぞれの人物の内面を記述しながら進んでいくのだが、いまいち区別がつきにくく、且つそこまでキャラが立っていないので、誰と明記されないと分かりづらい。キャラが立っていないことこの上ないという印象。正直、誰が誰でも良い状態で、感情移入などがしにくい。むしろ、相談に来る女子生徒のほう(特に相談が解決後)がキャラ立っている気がするのだが。嫉妬深かったり、病んでたり。あと、生徒会長のキャラが今回特に言及されていないので気になるところ。
 構成は、ミステリーとしては中途半端。安楽椅子探偵にしても、もうちょっと何かあるだろう。かと言って、ラブコメにも出来ていないし、何ともゆるーい日常系に軽くパズル要素を足したような微妙な構成。まぁ、作者の言うようにパズル的に気楽に読むには向いているだろう。短編4編から構成されているため、深い構成に出来ないとしても登場人物は少ないから犯人はすぐわかってしまうし、かのうを何も説明せずに誤字と読ませたり、誰でもすぐ気付きそうな答えだったり、最後に至ってはもはや推理とかではなくただの説教、これは……微妙。あと、伏線の張り方も大変下手。もろ伏線とわかりすぎてつまらない。前話に出てきたキャラクターをうまく活かしているとも思えないし。せっかくだから、上手く絡ませたらよいのに。
 世界観は、あまりにも普通に展開しすぎて、受け入れるのに逆にかかるぐらい。さらに、魔法もファンタジーもSFも出てこないせいで、世界観の説明を省いているというのもあまりいただけない。少しはどんな学校なのかなどと概観を入れてほしいところ。
 文体は、普通といえば普通だが、キャラごとに移り変わるのだからもう少し明確化させても良いと思う。そうでないと、読んでいてあまりにも退屈である。
 内容は、ミステリーとも言えず、ラブコメとも言えず、これは日常系といっても差し支えない内容だと考える。そうだとしても、もう少し何か目新しい展開があっても良いと思う。人物関係はほぼ普通。何が大賞に押し上げたのか個人的には謎である。スニーカー大賞のお約束の公式が当てはまるといえばそうだが、それにしてもお約束と言えるほどの展開がない。最後で取ってつけたような未完の法則とかあっても困るんだけど。男主人公である成田(なるた)という名前からその人間性を読み取るというのは、あまりにも無理があるんじゃないだろうか(その通りかどうかは述べられてはいないのだが)。ヒロインたちは何か俯瞰してるような感じでどうも好きになりにくい。全体的に未熟すぎという印象。
 期待して読んでいた分、残念であった。のんびりと気軽に読むという最近のニーズにはあっているのかもしれないが。作者には今後精進してほしいところである。


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
 TwitterID:「mokusimo

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。