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おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)
(2011/07/20)
著:村上 凛
イラスト:あなぽん
商品詳細を見る


総合評価:B´
キャラクター:B´
構成:B´
世界観:B´
文体:B
内容:B


 第2回ネクストファンタジア大賞金賞受賞作『スイーツガールはご機嫌ななめ。』より。
 普通に面白かったと思います。

 高校入学をきっかけに、柏田直輝は「隠れオタク」となり清楚で可愛らしい彼女を作ってリア充になることを決意する。そして、入学式当日、まさに理想の女の子を出会う。同じクラスなった彼女と距離を縮めようとする一方で、スイーツ(笑)ギャルの美少女恋ヶ崎桃とひょんなことから出会い、なし崩し的に彼女の恋に協力させられることに。

 キャラクターは、お約束ではあるもののわりと等身大に描かれているので好感。
 主人公の柏田直輝は、地味な風貌のヘタレの隠れオタク。中学時代のトラウマを抱えながらも、彼女を作るべくリア充を目指す。まぁ、オタクにありがちな思考の持ち主とも言えるかもしれない。また、あとがきに書かれているように、作者の体験から反映されている部分もあるので、リアリティがあるといえるかもしれない。話かけられない気持ち、分かるよ。ヒロインの恋ヶ崎桃は、主人公からは「スイーツ(笑)ギャル」として認定されている美少女だが、心は純真でかなりの乙女思考であり男性恐怖症。主人公に対しては男性として大丈夫なところや随分主人公に構うところなどは実にご都合主義的であるが、これは物語の進行を考えると良いタイプ。主人公やオタクに対して、常にダメだしをしているがサバサバしているので好感が持てる。しかし、自分が経験していないことをさも当然のように語るのは少々いただけないかな。いや、まぁ分かるんだけれども。直輝と友人になるオタクにして恋ヶ崎の憧れのイケメンリア充の鈴木。軽音部に所属。姉がいるため、年下属性を好む。ハイスペックっすなぁ。主人公の想い人の長谷川翠。美少女ながら、なぜか教室では無口で無愛想。今回は出番が非常に少なかった。彼女が本性を早く見てみたいところです。女オタクか、腐女子か、百合か、はたまた。それぞれ過去に何やらトラウマがある模様。今回は主人公のトラウマ紹介だけに止まったが、恐らく次巻以後明らかにされていくことでしょう。
 他には主人公の妹にして腐女子のあかり。直輝が年上属性になった原因。まぁ、妹なんてそんなものです。主人公の高校で最初の友人、桐谷。この手のラブコメには珍しく彼女持ち。恋ヶ崎の友人のギャルの笹川美樹と雨宮瑞希。恋ヶ崎にちょっかいをかけている芦田などがいる。

 構成は、定番。しかし、続くことが前提であるためか、最後がすっぱりと終わっていないように感じる。主人公の高校生活スタートに恋ヶ崎との出会い、柏田はリア充を目指すために恋ヶ崎はオタクを目指すための協力の日々、そして一波乱。定番ですが、着実に物語は展開していると思うので、良いかと。しかし、最後の展開において翌日芦田と会ったら、殴り倒されると思うんですが。

 世界観は、普通。オタクネタに関しては、名前を少し弄った形で登場している。「ラブマイナス」や「この青空に永遠を」、「けいおん部!!」、「君に届いたら」など。作品舞台は完全に現代東京をモデルとして、秋葉原や池袋、原宿などが登場。主人公たちが通う藤見高校については特に描写がなく、残念。しかし、学園モノでありがちだが、本当に頭良さそうな人から不良までが通っていますよね。加えて、主人公のクラスでクラスメイト全員がお洒落を心がけているとはハイスペックすなぁ。ところで、秋葉原から新宿に行くのに、何で山手線?と思うのは自分だけですかね?

 文体は、スラスラと読みやすい。特に引っかかるところもなく、最後まで読み終わることができた。癖もなく、良いかと。

 内容は、協力関係ラブコメとしての展開はお約束ながら良い作品となっていると思う。恋の協力関係というと、どうしても竹宮ゆゆこ著『とらドラ!』がまず思い出されますが。今まであまり切り込んでこなかったオタクなどに対するダメだしがこの作品の特徴だと考える。それがヒロインの性格のためか嫌味になっていない点が良いと感じます。まぁオタクにしろリア充にしろ、何でも極めようと思ったならば金と時間と努力が必要なわけですからね。オタクは確かになろうと思ってなれるものではないとは思いますが。一朝一夕にはいかないもんです。しかし、原宿での恋ヶ崎との『模擬デート』において、そこまで自分をすり減らすのは……とも思いますがねぇ、お互いに楽しくありたいものです。あとは、作品の各所に対して、作者の言うように「あるある」と共感するなり、「ねーよ(笑)」と苦笑しながら読むのが良いかと思います。

 最近、受賞時のタイトルと出版時のタイトルの改題について話題になっていますね。今後発売する作品としては、GA文庫の『アテレコ』が『声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 ~ぱんつの中身は大事です!~』になったり、このラノ文庫の『ウーナマイズ・ジェネレーター』が『モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)』になったり、と。
 この作品については『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!』というタイトルが内容を的確に表している上、改題による話題性を獲得したので成功だとは個人的に思います。まぁ、最終的には中身の面白さが重要になってきますが。

 お約束通りに物語を展開するのか、それを覆してくれるのか。まだキャラクターの素顔がほとんど見えていない段階なので、今後の展開に期待することにします。
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