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この恋と、その未来。 -一年目 春- 

この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)
(2014/06/30)
著:森橋ビンゴ
イラスト:Nardack
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総合評価:A´
キャラクター:A´
世界観:A´
構成:B
文体:B



 性同一性障害をテーマにした青春ストーリー、開幕!

 超理不尽な三人の姉の下、不遇な家庭生活を過ごしてきた松永四郎。その地獄から逃れるため、新設された全寮制の高校へと入学を決めた彼は、期待を胸に単身広島へ。知らない土地、耳慣れない言葉、そして何よりもあの姉達との不条理な日々から離れた高揚感に浸る四郎だったが、ルームメイトとなった織田未来は、複雑な心を持つ……女性!? 四郎と未来、二人の奇妙な共同生活が始まる――。

 「東雲侑子」シリーズを見事に描ききったコンビによる新作の青春ラブストーリー。これに期待するな、というのは無理な話でしょう。三人の姉たちによって女性不信になった主人公の四郎が、逃げるようにして辿り着いた広島の高校で出会ったのは、性同一性障害のヒロイン・未来。ライトノベルでそんな複雑な設定を背負ったヒロインは初めてでしょう。そのような意味で、性同一性障害というテーマを扱った作品として大いに評価したいと思います。男の子の友人として接しようとしても、男の子としての気軽に接してくる性格と女の子としての身体を意識してしまい、女性不信ながらもだんだんと惹かれてしまう様が非常に切ない。さらには、1巻ラストの展開が定番ながら、心にくるものがありますね。そんな複雑な心情をリアルに描き出していく様が魅力的な作品と言えるでしょう。

 ヒロインの未来については、何とも複雑な設定を持っていて、一筋縄ではいかないところが良いですね。クラスメイトの三好沙耶ちゃんの主人公のことが気になりだし健気なところも可愛いですが、今後の展開上……になりそうなので素直に応援できない! バイト先の楠木広美さんもこんなお姉さん素敵ですわ。四郎の姉たちについては今後の主人公の家庭事情と相まってちょいちょい出てきそうなので期待したいところです。実姉としてリアルさが良い味を出しています。ところで、キャラクターの苗字は有名な武将から取られているんでしょうかね。

 舞台は、実際の広島なので、これまたリアルさを出す要因になっていると感じますね。私は広島なんて学生の時に軽く寄っただけなのでGoogle Mapを頼りに本編を読みました。そして、広島に行きたくなりましたよね。

 一年目 春ということで、まだまだ始まったばかりの彼らの今後三年間?を是非とも描ききって欲しいと思います。
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絶深海のソラリス

絶深海のソラリス (MF文庫J)絶深海のソラリス (MF文庫J)
(2014/03/22)
著:らきるち
イラスト:あさぎり
商品詳細を見る


総合評価:A´
キャラクター:B
世界観:A´
構成:A´
文体:B



 深海をテーマにした本格的パニックノベル! 

 “水使い”それは22世紀の人類が生み出した“深海踏破の異能”―。山城ミナトは水使いの訓練生を指導する教官として、母校であるアカデミーに帰ってきた。そんな彼の教え子は二人。落ちこぼれでもマイペースな幼馴染の星野ナツカと、性格に難はあるが水使いとして至宝の才能を生まれ持つクロエ=ナイトレイ。時には反発を見せながらも前に進もうとする彼女たちを見て、ミナトは教官であることに楽しみを感じ始めていた。しかし、深海に沈む都市に“S.O.S”が鳴り響いた時―平和だったミナトの日常は終わりを告げる。“深海”ד絶望”戦慄の本格パニックノベルが登場。―この“結末”を、僕達はまだ、知らない。

 今年度私が読んだ中では、もっとも面白い作品でした。非常にオススメです。
 深海をテーマにしたライトノベル作品は初なのではないでしょうか? その点は非常に目新しいものでしたね。
 正直、読む前はイマイチ乗り気ではなかったのですが、50ページから引き込まれ、150ページから止まらなくなり、最後にはこの結末から目を逸らすことが出来なくなっていました。
 150ページまでは学園ラブコメをしっかり展開してくれています。その間に、ヒロインの二人について読者の好感度が上がり、心がウキウキしてきます。が、そこからはきっちりパニックノベルとして深海の施設を脱出すべく絶望が始まります。その構成が「憎い!」と思いましたね。キャラクターたちにここまで感情移入させておいて、と。

 キャラクターは、メインヒロインの二人がとにかく可愛いですね。属性は幼なじみとツンデレながら。個人的には、テンプレツンデレのクロエちゃんが大好きでした。幼なじみのナツカは何故か花澤ボイスで私の脳内再生されていました。アイシュワリン先生も好きですね。ただ、登場が遅いミシェルのキャラがイマイチ把握できなかったのが残念でした。あと、主人公たちが遭遇する敵キャラクターたち(アンダー)も様々な能力を与えられていて魅力的ですね。
 読み進めていく上で、主人公の性格が普通なのが感情移入しやすい点だと考えます。頭が良いという設定ですが、嫌みったらしくなく、慌てる時には慌てる。スケベ心を持ち合わせている。また、主人公の水使いとしての能力がよく出来た脳内演算なので、そこまで優れているわけではない(特に戦力的な意味で)というのもこの要因の一つだと思いますね。

 展開自体は、「プレデター」や「エイリアン」、「バイオハザード」などのように王道です。なので、そこまで目新しいことは展開されていませんかねぇ。情け容赦なく「絶望」の嵐が吹き荒れます。ライトノベルながら、その点はライトではなかったですね。それを了解しているのならば、存分に絶望してもらえるかと思います。最後はやはり心にくるものがありました。

 で、作品内に様々な伏線が張られているわけですが、続刊はいつでしょうかね! ここは期待させてもらいます。
プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
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