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僕の欲望は手に負えない

僕の欲望は手に負えない (角川スニーカー文庫)僕の欲望は手に負えない (角川スニーカー文庫)
(2013/01/31)
著:天音 マサキ
イラスト:〆鯖コハダ
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総合評価:C
キャラクター:B´
構成:C
世界観:B´
文体:B´
内容:C


 二次元召喚系王道ラブコメでした。

 「あなたの願いを叶えます」という手紙に「二次元の可愛い彼女がたくさん欲しい」と書いたことでゲーム・アニメ・ラノベからヒロインがやってきた。

 ヒロインは三人登場しますが、正ヒロインは久檀梨香のみということなんでしょうかね。今後の展開次第ではどうなるかはわからないような感じではありますが、一巻の段階では他二人は主人公に好感度だけはある感じなので。でも、ヒロインに終始敬語って珍しいなぁ。まぁ、オタクなので、気持ちは分からなくもないですけど。しかし、表紙にいない百合ガールの咲姫さんが気になります。美少女趣味なので、友人としてなら相当話せそうなタイプですね。あとは、田丸君のビジュアルが気になります。

 展開としては、王道ラブコメだなぁ、と。超鈍感主人公に、それを妬みフルボッコにするクラスメイトたち。そして、お決まりの展開。なので、この作品らしさが薄いかな。ちょっと主人公などがくどすぎるとも感じましたし。第17回スニーカー大賞の特別賞なので、そこは仕方ないですかね。あと、スニーカー文庫なので、桜庭一樹著『竹田くんの恋人』が思い浮かびましたね(かなりマイナーですが、イラストはみさくらなんこつとかなり豪華だったんですよねぇ)。

 もう一歩が欲しかった作品でした。
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円環少女 ⑬荒れ野の楽園 

円環少女 (13) 荒れ野の楽園 (角川スニーカー文庫)円環少女 (13) 荒れ野の楽園 (角川スニーカー文庫)
(2011/02/26)
著:長谷 敏司
イラスト:深遊
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総合評価:A

 まさに大団円!

 魔法使いが公然となった日常、世界の混乱は収まらない。そんな中、《世界法則の固定》のため、聖騎士が、超高位魔導師たちが動き出す。最終決戦の時がついに訪れる。

 迷い続けた主人公の武原仁が、成長を見せてくれた幼き魔女の鴉木メイゼルが、常に苦悩の宿命にあった倉本きずなが、事務官として奔走を続けた十崎京香が、武原舞花が、アンゼロッタ・ユーディナが、神和瑞希が、八咬誠志郎が、エレオノール・ナガンが、リュリュ・メルルが、王子護ハウゼンが、浅利ケイツが、オルガ・ゼーマンが、虎坂井レイが、ベルニッチ・シファキスが、《九位》が、《雷神》クレペンスが、《無双剣》セラ・バラードが、《逆天》ユリア・シュバールが、《導師》アリーセ・バンシュタインが、寒川紀子が、寒川淳が、その他多くのキャラクターたちが己が信念のために戦った物語でした。あまりにも圧巻、圧倒的。
 ほぼオールキャスト登場で堂々の完結といえるのではないかと思います。キャラクターたちは揃いも揃っての変態ばかりという非常に濃いものでした。かなり自己主張が強かった印象ですね。それ故に緊張感あるシーンのはずなのに、時々あまりにもシュールな図になってしまう。そんな場面に何度も笑わせてもらいました。

非常に濃い世界観が展開されたと思います。非常に巧妙な魔法の設定もさることながら、細かい政治関係や歴史、果ては学生運動までと濃厚なものでした。ここまでのものは私個人としては他に思いつきません。

 最終的に一本の物語としてきれいに完結してくれたと感じます。13巻も非常に濃い内容でしたが、とにもかくにも名言・迷言が多かった印象です。私の中に響きましたね。
 物語としては完結しましたが、物語内の彼らの戦いはまだ続いていくということです。濃密な物語を存分に堪能させてもらいました。ありがとうございました。

円環少女 ⑫真なる悪鬼

円環少女  (12)真なる悪鬼 (角川スニーカー文庫)円環少女 (12)真なる悪鬼 (角川スニーカー文庫)
(2010/08/31)
著:長谷 敏司
イラスト:深遊
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総合評価:A´

 神音大系との最終決戦、開幕。
 舞花により《奇跡》無き地、地球に再演大系の《神》は降臨した。東京上空の核爆発すら封じ込めた圧倒的な《奇跡》だった。魔法消去の力が弱まり、世界は魔法使いたちを受け入れ始めていた。聖騎士たちは神を定める理想のために決戦を画策する。
 ついに《神》が降臨を果たし、神音大系との最終決戦。まさにクライマックス直前で、バトルが、恋が非常に熱い! 意味深なキャラ、《聖霊騎士》の《黒騎士》ユーグの登場による世界は紐解かれる直前に。魔法消去の弱まった中でのアンゼロッタたち聖騎士との戦い。仁・メイゼル・きずなの恋の行方も決着を迎えようとしている。これを熱いと言わずして何を、という感じですね。仁がようやく答えを出そうとしていますし。
 そんな加速する熱さの中に挿入されたメイゼルの文化祭の《白雪姫》の上演などのギャグには毎度笑わされます。皆、必死に戦っているからでしょうね。エレオノールは1巻で敵対していた頃からは考えられないキャラクターになりました。寒川紀子は毎度、美味しいポジションですねぇ。
 最終巻はこのラノ投票前に読み終える予定です(現在、手元にないので)。

円環少女 ⑪新世界の門

円環少女  (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)
(2010/02/01)
著:長谷 敏司
イラスト:深遊
商品詳細を見る


総合評価:A´

 クライマックスに突入し、アトランチスでの《九位》たちとの決戦、きずなの戦いに目が離せませんでした。
 《魔術師》王子護ハウゼンによって浮上したアトランチス。魔法使いの存在が世界中に公開されたことで各国政府と魔法勢力の争いはさらに混迷を極めていく。
 仁・メイゼル・きずな・京香・《九位》・王子護・舞花・ケイツ・アリーセが今回動いていた印象。特に、きずなの立ち位置といったら……。どんどんと転がり落ちていく子だなぁ。でも、再演魔術師としての強さは半端ないですね。前半では日常・家庭の象徴だっただけに。今や、メイゼルが圧倒的にヒロインですよ。1巻の頃と比べて、成長っぷりが十分に窺えますし。きずなの周りに集まった女性陣は強い人ばかりですねぇ。そして、安定のケイツ。
 アトランチスを巡って、仁・メイゼル・《公館》勢力・《協会》非主流派・アンゼロッタたち・《九位》や《雷神》クレペンスらの円環大系勢力による思惑入り乱れての壮大な魔法戦争。一方、きずなを巡って、きずな・《鬼火衆》・瑞希やエレオノールなどきずなを支える者たちと神聖騎士団との壮絶な激突。政治や商売など様々な目的のために裏で動く京香・王子護・舞花。また、世界の秘密と各勢力の思惑がかなり明らかになってきました。
論理的に展開される魔法によるバトルの激しさもさることながら、それぞれの思惑が複雑に絡み合い駆け引きが行なわれていることで非常に魅力的な作品になっているのだと思います。ファンタジーでありながら、非常に俗物的であるところなどが。しかし、話の息抜きに挿入されているギャグにはついつい笑わされてしまいます。あと、深遊さんのイラストが良い味つけになっているとも思いますね。
 ついに《神》が降臨し、いよいよといったところですよ。

円環少女 ⑩運命の螺旋

円環少女  10 運命の螺旋 (角川スニーカー文庫)円環少女 10 運命の螺旋 (角川スニーカー文庫)
(2009/07/01)
著:長谷 敏司
イラスト:深遊
商品詳細を見る


総合評価:A´

 メイゼルの過去がようやく明かされ、円環大系との本格戦闘に突入。
 キャラは安定。ただ、今回は仁の妹、舞花が復活という形で姿を見せた。どう見ても裏がありまくりでしょう。名前だけはやたらと出ていたメイゼルの母親、イリーズが登場。滅茶苦茶強いし、頭脳も明晰すぎでしょう。円環大系は実は螺旋大系だったという新事実も発覚しちゃったし。メイゼルのサディステックはここから始まったんだなというのも判明。さらに、《九位》の素顔がメイゼルの伯母のグラフェーラと判明。この人も不運っちゃ不運かもしれないけど、何とも自業自得でしょう。《雷神》クレペンスは昔のほうがカッコいいぞ、おい。核爆弾とかに関わっちゃっているから印象悪かったけど。3巻で名前は出ていた連合の《導師》アリーセが伏線を回収して、登場。胡散臭いにもほどがある。王子護とどっこいどっこいという感じだよ。ベルニッチは何だかんだで良い奴だよなぁ。きずなはヒロインポジションから転落したと思ったら、凄いところまで来ちゃったな。本当に1巻のころからでは絶対に想像できないよ。魔法世界に関する難しい理論的な話も出てきたし、地獄たるこの世界と魔法世界の政治的駆け引き、混迷していく魔法戦闘と凄い感じになってきたけれど、やっぱりこの作品は面白い。今回の戦闘舞台は東京国際展示場だったし。でも、仁は人間としてはそれなりに強いだろうけど、周りの奴らが本当に強すぎるでしょ。
 そして、最後の最後で王子護が全てを持っていった! まさかアトランチスまで出てくるとは。しかも、メイゼルの元お家とは。そして、ケイツ……。

円環少女 ⑨公館陥落

円環少女  (9)公館陥落 (角川スニーカー文庫)円環少女 (9)公館陥落 (角川スニーカー文庫)
(2008/11/29)
著:長谷 敏司
イラスト:深遊
商品詳細を見る


総合評価:A´

 円環少女もついに最終章突入。大きな歯車がついに動き出す。
 《鬼火》東郷永光、死す。されども、その生き様は常に揺らがず、桜の下で散った。そもそも《九位》という最高位魔導師を相手したから死んだものの、近距離戦闘では最強クラスだし戦いには負けたが勝負には勝ったというやつだろう。そして、《公館》にも魔法使い世界にも新しい時代が幕を開け始める。1巻以来の伏線を回収し、最後のための伏線が張られたな。しかし、魔法使いどもは変な性格の奴ばかりだな、どんな戦闘であっても一瞬ギャグに変えてくれる。あとは、《九位》は最高位魔導師でサイボーグだし、《雷神》は規格外レベルだし、《破壊》も魔法消去が効かない場所なら最強だろう、《茨姫》も強力だし。何だこいつら、最強の大安売りだぜ。
 主人公が24歳であっちへこっちへふらふら(でも、今回でようやく主人公の論理と行くべき道が定められた感じだ)、“悪”だ、小難しい理論だ、政治利害だ、何だととてもラノベとは思えないが(文体も読みにくいし)、やっぱり円環少女は面白い。それに内容は複雑だが、世界観の設定やここまで繋いできた長編としての物語はやっぱり凄い。よく前までの内容や論理を忘れているが。いつか一気に読み直したい作品である。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ?

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫)
(2011/06/30)
著:竜ノ湖 太郎
イラスト:天之有
商品詳細を見る


総合評価:B´
1巻参照


 魔王襲来!

 「打倒! 魔王!」を掲げた弱小チームの“ノーネーム”の問題児たちは北で“火龍誕生祭”があると聞きつける。黒ウサギを置いて、白夜叉の招待のもと、北へ向かった問題児たち。さらに、「今日中に私達を捕まえられなかったら、3人ともノーネームを脱退するから」という置手紙を残して。一方、“火龍誕生祭”では魔王襲来の予言がなされていたのだった。

 今回は舞台を広げ、北での“火龍誕生祭”と新生魔王コミュニティ“グリモワール・ハーメルン”との対決のお話といったところ。前半はのんびりとキャラ同士の掛け合いと世界観の説明と問題児たちが“火龍誕生祭”を巡る感じに。また、耀がギフトゲームで“ウィル・オ・ウィスプ”との対決もあったりしましたが。個人的には、どうにも前半が盛り上がりに欠けると感じるので、キャラ同士の掛け合いや“火龍誕生祭”についての描写をもっと入れて欲しかったと思いましたが。後半は、グリム童話にある『ハーメルンの笛吹き』を題材にしたギフトゲームで“グリモワール・ハーメルン”と対決は良かったです。『ハーメルンの笛吹き』を題材に使った作品自体珍しかったですし、何よりそれをうまく調理したゲーム内容だったと思います。後半の加速っぷりは好きです。いきなり、魔王が登場してくるなど。

 新しく登場したキャラクターとしては、“火龍誕生祭”の運営する“サラマンドラ”のサンドラとマンドラ。“ウィル・オ・ウィスプ”のアーシャとジャック・オー・ランタン。“グリモワール・ハーメルン”のペスト、ラッテン、ヴェザー、シュトロム。“ラッテンフィンガー”のメルン。といったところ。各キャラクターの判別は出来るんですが、それぞれ出番が少なくもっとどんなキャラクターなのか見たかったな、と。サンドラはイラストでも登場している上にジンと知り合いという設定が美味しいと思っているので、今後また登場してほしいところ。それはアーシャとジャック・オー・ランタンも同じく。また、ペストが心中どのように思っていたか、知りたいところではあります。今後のメルンの活躍には期待します。

飛鳥が今回のメインのはずですが、言うほどメインを張っていない印象が個人的にあるんですけど。勿論、十分活躍し、お嬢様の思いが語られていますが。これは十六夜のキャラの個性が強すぎるせいですかねぇ。そして、耀はやっぱり印象が薄いな(メイン回に期待です)。ジンの成長にも注目しています。あと、女性陣の入浴シーンなどあっても、この作品ではまったく色っぽくなりませんねぇ。

 次の十六夜メイン回とコミュニティの日常編に期待しております。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!

問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)
(2011/03/31)
著:竜ノ湖 太郎
イラスト:天之有
商品詳細を見る


総合評価:B´
キャラクター:B´
構成:B´
世界観:B´
文体:C
内容:B


 俺たちの冒険はまだ始まったばかりだ!

 世界に飽きていた逆巻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀は『全てを捨てて、“箱庭”に来られたし』と書かれた招待状を読んだ瞬間、異世界たる箱庭の世界に召喚される。しかし、彼らを呼んだ黒ウサギは早くも頭を抱えることになった。彼らは世界最強の問題児たちだったのだ。目標は「打倒魔王!」

 キャラクターは、今後の成長に期待。主人公は固定されない形で、問題児三人と黒ウサギ、コミュニティ“ノーネーム”マスターのジンのよう。ただ、あまり誰が主人公だなどと意識させられることはない。まだ、どのキャラクターも簡単な紹介程度でほとんど語られていないので、そこら辺は今後に期待。
 問題児たちは早くも協調しているのが印象的。逆巻十六夜などは俺様最強な問題児ながら、常に物事をよく考えているのが印象的であった。反対に、春日部耀があまり喋らない無表情キャラであるため、印象が薄い。また、耀と一緒に異世界に付いて来た三毛猫(名前がない)って、オスじゃなかろうか? でも、三毛猫は発言も少ないからあんまり要らないんじゃないかと思えてくる。他に、最初の敵にして“フォレス・ガロ”のマスターのガルド=ガスパーや東のマスターにして“ノーネーム”を影から支えてくれている白夜叉、元魔王の吸血鬼レティシア、第二の敵“ペルセウス”のマスターのルイオスなどキャラクターは多い。全体的にノリが良い人物たちである。

 構成は、スロースタート気味。最初は説明もそこそこに、とにかくどんどん物語が突き進んでいく。問題児たちが主軸に据えられているゆえだとは思うが。個人的には、100ページ以降が本番だと感じた。全体的に見てみると、構成自体はわりと異世界召喚系ストーリーとしては定番である。目標が打倒魔王という点は特に。

 世界観は、とにかく広大。今回の説明だけでは説明出来てないことも多く、そこら辺は今後明らかにされていくことだろう。また、箱庭の世界ということで、様々な修羅神仏や幻獣、精霊、英雄などが自在に登場できるのは良いかと。色々と世界のルールが設けられているものの、能力による勝負『ギフトゲーム』で全てが決するというのは明確ではないかと。また、魔王という存在が一人ではなく、最悪の天災という扱いで暴虐の限りを尽くす存在として幾つも存在するという設定が個人的には気に入ったところ。

 文体は、物語に追いつききれていない印象。どうも、キャラクター背景や壮大な世界観や舞台設定などが文体のためイマイチ伝わってこなかったり、感動や勢いを削いでしまっているように感じた。あと、背景や進行を少々端折りすぎな気もするので、もうちょっと丁寧に描写してほしいとも思えた。

 内容は、良い。設定ゆえに、説明が多いものの、何をどのようにやりたいのかが伝わってくる。異世界に召喚されたのは、問題児たち。召喚した側は、魔王の襲来によってコミュニティに必要な名前も旗印も仲間も全てが奪われた“ノーネーム”。それらを魔王から奪い返すべく、世界最強の力を宿した問題児たちと黒ウサギたちは打倒魔王を目指していく。その前に幾多の困難が待ち受ける。シュチュエーションとしては上々かと。特に、最初のギフトゲームである“フォレス・ガロ”戦や神話になぞらえた“ペルセウス”戦は中々に燃える展開だったと思います。

 壮大ゆえに明かされていないことも多いので、今後の展開に期待したいですね。

ダンタリアンの書架8

ダンタリアンの書架8 (角川スニーカー文庫)ダンタリアンの書架8 (角川スニーカー文庫)
(2011/06/30)
著:三雲 岳斗
イラスト:Gユウスケ
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総合評価:B´
1巻参照

 復活はこの作品から。
 安定の『ダンタリアンの書架』シリーズでした。しかし、126ページのダリアンのイラストが良い意味でひどいですw
 EP27~29の3編にて構成。雑誌「スニーカー」廃刊に伴う少々特殊な形。
 EP27「王の幻書」は、ダリアン・ヒューイたちとハル・フランたちの2度目の邂逅のお話。舞台は暗黒大陸と呼ばれていた頃のアフリカ。ダリアンとフランの掛け合いが相変わらずで良い味を出します。登場の幻書「王威の書」は定番ですね。でも、それがこのシリーズの良いところだと思いますね。最後は少し描写が急ぎすぎのような気がしますが。
 EP28「最後の書」は、クッキー“ロゼッティ”のオマケとして付いてくる豆本をダリアンが蒐集するお話。定番といえば定番中の定番ですが、愉快痛快で私は好きですよ、このような話。何でも蒐集しようと思うと、最後の1つが得てして揃わないものですから。
 EP29「永き黄昏のヴィネット」は、アスキス侯爵の隠した幻書「永き黄昏のヴィネット」を探し出すといういつもに比べると少し長めのお話。話は王道です。ただ、懐かしの新人写真記者シューラ・イルマリアと幻書泥棒ミスリル、グロステステ警部が再登場。しかし、ヒューイにも存在を忘れられているシューラって一体……と笑いましたが。しかし、今回はシューラに加え、ミスリルもヴィジュアルありとなっていますね。
 話は定番ですが、それ故に安定した面白さがあると考えているので、のんびりと続けてほしいものです。アニメは頑張ってほしいところです。

ダンタリアンの書架7

ダンタリアンの書架7 (角川スニーカー文庫)ダンタリアンの書架7 (角川スニーカー文庫)
(2011/03/31)
著:三雲 岳斗
イラスト:Gユウスケ
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総合評価:B´
1巻参照


 本当に安定のシリーズです。今回は案外普通に良い話で構成されていた。

 今回の話は、異星人カスルハウの魔導書を巡った呪いの事件をヒューイとダリアンが解決する話、EP24「災厄と誘惑」。平和と笑顔が好きな女性シャーロットが「叡智の書」を読んで願うものとは、なEP25「叡智の書Ⅱ」。幻書の回収・封印に来たダリアンの世話役を申し付けられたジェシカ。しかし、一冊の幻書「開拓者の書」が無くなっていることに気付き、二人で大捜索を開始することになる話、EP26「少女たちの長い夜」。そして、EP FINAL「鍵守」(これは何を語ってもネタバレになるので、以下で記述)。さらに、断章二編、顔を巡る寓話の「型録」と見かけと本性の「模倣の書」で構成されていた。

 EP24は、カスルハウの魔導書関連の設定がクトゥルフ神話的になっていた。ただ、それが曲者で、オチは中々愉快なところに着地します。おどろおどろしく見せて、実はコメディーチックな内容となっていた。カラミも登場している。

 EP25は、1巻に登場した幻書「叡智の書」が再登場。話はまったく違う展開を見せてくれた。真面目な内容。純粋なものは心に一番響きやすいものです。

 EP26は、かなりコメディ色が強い内容となっていた。ヒューイがいない中、ダリアンとジェシカが幻書を回収しようと奮闘する様は中々の見物です。特にジェシカの活躍ぶりには注目。しょぼい幻書を駆使し立ち向かいます。しかし、オチがひどい(笑) ラブコメ成分が少なかったのが個人的に残念でしたが。

 EP FINALは、1巻のEP0と対となる話で、ヒューイとダリアンの一番最初の出会いを描いた話となっていた。なので、物語が最終局面的展開を迎えたわけではなかった(雑誌「スニーカー」廃刊に伴う影響であろう。最終話的な内容としては妥当ではあるが)。構成的にはまるでヒューイたちの未来を装っているように見せているのが中々良いのではないかと。ヒューイの少年時代はいやはや。屍本という存在も新たに登場している。しかしつまり、ダリアンの壺中天にいるかの少女は、ギリシャ神話のミノタウロス退治で有名なアリアドネーということでいいのだろうか。

 あとがきの文章からみるに、『ダンタリアンの書架』シリーズはゆるやかにまだ続いていくようである。読姫三人がまだ一堂に会していない上に、ハルの過去や教授の目的なども明かされていないというのに、終幕というのはあんまりでしたから一安心です。では、7月からのアニメに期待しておきます。




ダンタリアンの書架1
ダンタリアンの書架2
ダンタリアンの書架3
ダンタリアンの書架4
ダンタリアンの書架5
ダンタリアンの書架6

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
 TwitterID:「mokusimo

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