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GOSICKⅦ ―ゴシック・薔薇色の人生―

GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)
(2011/03/25)
著:桜庭 一樹

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総合評価:B 
1巻参照


 世界大戦の時代を力強く生きた女性たちの様子が描かれた話であったと思う。

 クリスマス直前の聖マグリット学園だったが、父ブロワ侯爵に召喚されグレヴィールとともに首都ソヴレムへと向かう。一弥もヴィクトリカを心配して後を追う。ヴィクトリカが解決することになったのは、ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ=ローズの首なし死体事件だった。ブロワ侯爵のオカルト省・ロジェの科学アカデミー・ロスコーとコルデリアたちの思惑が入り混じり、豪華劇場で〈ソヴレムの青い薔薇〉が再演される中、過去に葬り去られた禁断の罪が暴かれる。

 錬金術師リヴァイアサンの『GOSICKⅣ ―ゴシック・愚者を代弁せよ―』と密接にリンクした話となっていた。キャラクターもシリーズ完結直前ということで主要人物は全員登場というところであった(約1名、ほぼ出番がないのですが)。セシル先生や寮母のゾフィまで出張ってきて解決に一役買う。しかし、グレヴィール警部が完全にコメディキャラと化しているなぁ。初期と比べれば、最初の険悪さなどなんのそので、本当にアルベール侯爵の息子で貴族なのかというレベルまでゆるいキャラとなったものだ。あと、えらく知能指数の高いウサギとハトが登場している。そんな人物たちがソヴレムの豪華劇場〈ファントム〉に一堂に会する。

 構成は、キャラクターたちが〈ファントム〉に集まり、王妃ココ=ローズや踊り子ニコル・ルルーなどの過去を辿りながら、事件を推理し、劇とともに解決する様は中々に圧巻である。二重三重の構成もまた。しかし、犯行動機や手段はわかったのだが、どのように首を切断にしたのかが個人的に気になるところなのであるが(まぁ、そこは人物劇がメインとなっているので)。また、今回は章の間にコルデリア・ギャロの過去が語られている。これは悲劇でしょう。まぁ、禁忌とされたソヴュール王国の過去がヴィクトリカの推理によって詳らかに様は壮大さを感じずにはいられなかったです。

 いよいよ『GOSICK』シリーズも次巻で完結。綺麗な終わりを期待しています。




GOSICKⅣ ―ゴシック・愚者を代弁せよ―
GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―
GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―
GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―
GOSICKsⅢ ―ゴシックエス・秋の花の思い出―
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GOSICK Ⅳ―ゴシック・愚者を代弁せよ―

GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (角川文庫)GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (角川文庫)
(2010/05/25)
著:桜庭 一樹

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総合評価:B
1巻参照

 安定の内容で、ソヴュール王国の歴史がきっちりと語られ、良かった。
 図書館塔の上でいつものように退屈していたヴィクトリカはかつてソヴュール王国に君臨した謎の錬金術師リヴァイアサンの残した金色の書物のメッセージを見つける。時同じくして、学園に現れた奇術師ブライアン・ロスコーと同じ奇術師仲間のウォン・カーイ。そして、学園の時計塔内で起こった不思議な密室殺人事件。リヴァイアサンの秘密が明らかになる時、ソヴュール王国の過去の秘密が明らかになる。
 構成は、基本的にヴィクトリカと一弥たちの現在とリヴァイアサンの独白という形式で進められていく。今回特筆すべきは、仮想の国家であるソヴュール王国の歴史が本来の歴史と上手く合わさりながら、実際起こったことのように鮮やかに描き出されている点である。リヴァイアサンやソヴュール王国などの明らかにされた秘密たちは中々に圧巻である。リヴァイアサンの真の目的や想いなどは心に来ましたね。二度目の嵐へと向かう大きな歯車も見え、さらに今まで名前のみが登場していた人物たちが姿を現し始めた様は素晴らしい。密室殺人事件などのトリックは単純明快で、壮大な歴史の劇場のオマケ程度に。ヒントは往々にして意外と身近なところに潜んでいるものです。
 また、今回は学園内でストーリーが展開。そのため、ヴィクトリカとアブリルが初遭遇する。一弥を巡って対立する彼女たちが何とも微笑ましくもある。アブリルと出会って、ヴィクトリカの別の顔も見られます。最後の展開では、一弥が男へと成長した様子がよくわかり良いと思います。
 対立の構図や大きな歯車が見え隠れしてきたといえるので、今後の物語の展開に期待したいところである。



GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―
GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―
GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―
GOSICKsⅢ ―ゴシックエス・秋の花の思い出―
GOSICKⅦ ―ゴシック・薔薇色の人生―

GOSICKsⅢ ―ゴシックエス・秋の花の思い出―

GOSICKsIII―ゴシックエス・秋の花の思い出―GOSICKsIII―ゴシックエス・秋の花の思い出―
(2011/01/25)
著:桜庭 一樹

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総合評価:B´
1巻参照

 聖マグリット学園に帰ってきたヴィクトリカと一弥の穏やかな秋の数日を描いた短編集であった。
 学園に戻ってきたものの風邪を引いてしまったヴィクトリカ。迷路花壇の奥のお菓子の家で退屈しているヴィクトリカのために一弥は花と書物を持ってお見舞いすることに。一弥が花に関する不思議な書物を朗読し、ヴィクトリカがその真相などを解説するという内容になっている。各話の人物劇のほんのスパイス程度の推理となっている。
5話で構成されている。全体のテーマとしては、恋及び愛となっていた。フランス革命時の哀しい恋と運命を描いた「純潔」―白い薔薇のおはなし -AD1789 フランス-。何だかとある二つの動画が思い出されました。チューリップブームが起きたオランダの居酒屋で行なわれた恋とその真相の「永遠」―紫のチューリップのおはなし -AD1635 オランダ-。仲良すぎるヴィクトリカと一弥が可愛いです。恋と戦いに身を捧げた灰連の生涯を描いた「幻惑」―黒いマンドラゴラのおはなし -AD23 中国-。にんじんに興味津々なヴィクトリカが良い味出してます。〈ベアトリーチェの黄色い花畑〉の成功秘話とそこに隠された真相の「思い出」―黄のエーデルワイスのおはなし -AD1627 アメリカ-。情熱です。アブリルの伯父サー・ブラッドリー・ジュニアの記念式典で起きたデイジーをめぐる不思議な出来事が語られる花びらと梟。これは夜に迷路花壇に挑んだアブリルが迷路花壇内で出会ったヴィクトリカに語るという形式をとっている。『GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―』で登場したフラニーやおばあちゃんも微妙に再登場。しかし、ブラットリー一族ってやっぱり……。様々な人物劇が描かれて、また一風変わって良かったとは思う。
ヴィクトリカと一弥のつかの間の平穏が描かれたが、次で以前から話に出てきてはいたコルデリア・ギャロの世界大戦の最中での罪とやらが語られそうである。ここまでが富士見ミステリー文庫で刊行されていた分で、完結するようで何よりである。



GOSICKⅣ ―ゴシック・愚者を代弁せよ―
GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―
GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―
GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―
GOSICKⅦ ―ゴシック・薔薇色の人生―

GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―

GOSICKVI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜― (角川文庫)GOSICKVI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜― (角川文庫)
(2010/11/25)
著:桜庭 一樹

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総合評価:B´
1巻参照

 いつもとは一風変わった構成と雰囲気であった。
 〈ベルゼブブの頭蓋〉から何とか脱出し豪華列車オールド・マスカレード号に飛び乗った一弥とヴィクトリカ。だが、コンパートメントに乗り合わせたのはあまりにも奇妙な乗客たち、〈孤児〉・〈公妃〉・〈木こり〉・〈死者〉。まるで、誰もが誰かを演じる仮面舞踏会のように。回収されたはずの形見箱が転がり出したことで、様々な思惑が交錯する中、やがて事件は起こる。
 前回に引き続き、世界大戦のことが若干入り混じりながら、アルベール侯爵のオカルト省とジュピター・ロジェ主宰の科学アカデミーの思惑が錯綜する中、豪華列車内で起きた殺人事件。さらに、一弥たちと乗り合わせた乗客たちは自分の素性を明かさず、偽りの役柄を演じている。果たして、誰の言うことが真実で誰の言うことが嘘なのか、あるい……。このような舞台はミステリーを読んでいる者としては中々に興奮させてくれる。トリック自体はそこまでとはいえ。何よりも今回は構成が、一弥視点で事件が語られた後、容疑者三人の証言によって事件の真相が見えてくるというのは良かったと思う。殺人事件だけでなく、怪しい乗客たちの素性が明らかになる点が加わったことで、物語として中々読ませてくれたと思う。また、一弥がヴィクトリカのために頑張り、必死に考えをめぐらすことも見所だが、最後の一弥がいない所でヴィクトリカが一弥への思いを語るシーンは彼らの触れ合いを知っているからこそ、温かい気持ちにさせられました。あと、翻弄されるグレヴィール警部が愉快です。
今年で無事完結を迎えるということで、一弥とヴィクトリカの関係 を最後まで見守りたいところです。しかし、どんどんページ数が……。



GOSICKⅣ ―ゴシック・愚者を代弁せよ―
GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―
GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―
GOSICKsⅢ ―ゴシックエス・秋の花の思い出―
GOSICKⅦ ―ゴシック・薔薇色の人生―

GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―

GOSICKsII―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (角川文庫)GOSICKsII―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (角川文庫)
(2010/09/25)
著:桜庭 一樹

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総合評価:B´
1巻参照

 聖マルグリット学園に残った一弥とヴィクトリカの夏休みを中心に描いた短編集であった。
 六編の短編で構成されている。一弥が学園に残ることを決意する「仔馬のパズル」・アブリルが旅先で遭遇した不思議な事件の「花降る亡霊」・一弥たちが東屋で見つけた手紙の「夏から遠ざかる列車」・一弥の姉、瑠璃の遭遇した事件の「怪人の夏」・村から消えた絵の事件の「絵から出てきた娘」・グレヴィール警部がジャクリーヌの災難から助ける「初恋」であった。
 「仔馬のパズル」は、前回の短編集『GOSICKs ―春来たる死神―』の中で出題された「仔馬のパズル」の答えが明かされるのとともに、一弥の優しさが良いです。また、一弥の次兄の存在が楽しいです。「花降る亡霊」は、アブリルの元気さがまぶしいですね。しかし、ブラッドリー家は皆こんなのなのか。「夏から遠ざかる列車」は、中々キレイにまとまっていて、笑いの部分も忘れず個人的に好きな話です。セシル先生と寮母さんが愉快愉快。「怪人の夏」は、ヴィクトリカに着物が送られてくる経緯を日本にいる姉が遭遇した事件とともに語れる話で、結末は素敵で良いと思います。しかし、トリックは限界があるような気がするのですが。「絵から出てきた娘」は、グレヴィール警部不在の中、村で起きた事件に一弥が駆りだされる話。グレヴィール警部の近くにいる手を繋いだ二人、イアンとエバンの存在がようやくわかった感じですね。「初恋」は、オークションのためソヴレムに来ていたグレヴィール警部がジャクリーヌが遭った災難を解決しようとする話で、グレヴィール警部が奮闘する様が見れて中々楽しいものでした。
 今巻のテーマは「恋」と言えるものだと思えました(もちろん、該当しない話もありますが)。『GOSICK』シリーズに出てきた登場人物たちが動き回り、気軽に楽しめる短編集だと思いました。出版順としては、『GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―』のほうが先ですが、今から読むなら季節的にはこちらのほうが先になり、シリーズ的には上手く繋がるように思うので、この外伝短編集を先に読むことを薦めます。



GOSICKⅣ ―ゴシック・愚者を代弁せよ―
GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―
GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―
GOSICKsⅢ ―ゴシックエス・秋の花の思い出―
GOSICKⅦ ―ゴシック・薔薇色の人生―

GOSICKⅤ ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋―

GOSICKV-ゴシック・ベルゼブブの頭蓋- (角川文庫)GOSICKV-ゴシック・ベルゼブブの頭蓋- (角川文庫)
(2010/07/24)
著:桜庭 一樹

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総合評価:B´
1巻参照(……うぅむ)

 このシリーズの終わりが見え隠れし始めた巻といったところであった。
 夏休み最後の日、学園から突然居なくなったヴィクトリカ。途方に暮れていた一弥の元にドリルを二つに増やしたグレヴィール警部がリトアニアの修道院〈ベルゼブブの頭蓋〉にヴィクトリカが移送されたと告げる。さらに、彼女が日に日に弱っているとも。一弥はヴィクトリカを連れ戻すべく、汽車オールド・マスカレード号に乗った。〈ベルゼブブの頭蓋〉で行なわれるオカルトな夜会〈ファンタスマゴリアの夜〉。世界大戦の記憶が交わる中、殺人事件が起こる。
 この巻で舞台にようやく役者全員が揃ったという印象である。ヴィクトリカの父でありソヴュール王国オカルト省を率いるアルベール侯爵に、それに敵対するソヴュール王国科学アカデミー、それぞれの思惑。さらに、奇術師ブライアン・ロスコーとヴィクトリカの母コルデリア・ギャロ。世界はオカルトがどんどん排され、機械化された科学へと移り変わる中、刻々と迫る二度目の大きな嵐の気配。世界観も込み入ってきてどんな結末を見せてくれるのか楽しみである。それは一先ず置いておいて、今回の見所はヴィクトリカの一弥に対する信頼の高さでしょう。つまり、ヴィクトリカが可愛いということです。もうすっかり一弥のことを信頼しきっていて、所々で見せる言動が素晴らしく可愛いのですよ。また、久城一弥の成長も見所と言えるでしょう。最初の頃と比べると、自分で考えて行動するようになり、今回の最後のシーンのセリフでは思わずグッときますし、少年の成長を感じさせてくれるのです。過去や旧時代のモノに縛られた少女と未来へと果敢に進もうとする少年の構図は何とも言えないものを与えてくれると思います。あと、今回のミステリーは簡単かつあっさりしたもので、人物劇のスパイス程度に。構成は、〈ベルゼブブの頭蓋〉での世界大戦時の頃のブライアンと一弥たちの現在を基本に交互に描かれ、さらにその間に謎の〈霊界ラジオ〉が挟まっている。
 一弥たちの帰途にさらに事件が起こっており、上下巻のような構成になっているので、引き続き読みたい。



GOSICKⅣ ―ゴシック・愚者を代弁せよ―
GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―
GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―
GOSICKsⅢ ―ゴシックエス・秋の花の思い出―
GOSICKⅦ ―ゴシック・薔薇色の人生―
プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
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