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楽聖少女3

楽聖少女3 (電撃文庫)楽聖少女3 (電撃文庫)
(2013/02/09)
著:杉井光
イラスト:岸田メル
商品詳細を見る



総合評価:A´


 怒涛の展開の3巻。

 初オペラの公演失敗で落ち込んでいたルゥのもとに届いたのは、プロイセン王国での再演依頼だった。喜び勇んで楽譜の書き直しを進める彼女の身に、やがておそるべき異変が襲いかかる。…耳が聞こえなくなり始めたのだ。原因を探るうちに僕が見つけたのは、ベートーヴェンの隠された過去と、さらなる謎。不安を抱えたまま僕らはプロイセンに向かうことになるが、折しもナポレオンもまたプロイセンに進軍を開始。歴史に翻弄される僕らの運命は、再び戦場で激しく交錯する……

 ハイドン兄弟が中心となった回でしたね。ミヒャエルさん、ギャグキャラかと思ったら、がっつりとやってくれましたし、ウェーバーとの師弟愛が見れて非常に良かったです。しかし、本当に歴史上の音楽家たちを大胆にアレンジしているなぁ、この作品。でも、どの登場人物もやっぱり魅力的なのですよ。
同時に、ルゥが本来のルートヴィヒと同じように聴力を失っていくという緊迫感と、ユキが今後の歴史にベートーベンの傑作の音楽が生まれなくなる可能性に葛藤する様が描かれていますね。ベートーベンの傑作は聴力を失ってからですし、音楽を愛するユキとしては苦悩するでしょう。あの指揮者のおじいちゃんは丸くなったもんだなぁ。

 また、今回はユキやルドヴィカが「ゲーテ」として「ベートーベン」として呼ばれた意味を深く掘り下げた形でした。その中で1巻から張られていた伏線が見事に回収されましたね。アレ、ギャグじゃなかったんやなぁ。思わず、涙腺緩んでしまいましたよ。「俺があの曲を永劫ひとりじめするのだ」とか滅茶苦茶カッコいいじゃないですか!

 また、ナポレオン包囲網ではどえらいものが登場してきましたね。前回いいとこなしだったロシア軍側も何か動き始めたようですし、今後も目を離せません。でも、今回で重要なテーマが解決したので、後2巻ぐらいで完結しそうな雰囲気もありますね。オススメです。
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きじかくしの庭

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)
(2013/02/23)
著:桜井 美奈

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総合評価:B
キャラクター:B
構成:B
世界観:B´
文体:B´
内容:B



 第19回電撃小説大賞大賞受賞作。爽やかな大人の青春物語。

 恋人の心変わりで突然フラれた亜由。ちょっとした誤解から、仲たがいをしてしまった千春と舞。家でも学校でも自分の居場所を見つけられずにいる祥子。高校生の彼女たちが涙を流し、途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師6年目の田路がこの花壇を訪れる。彼もまた、学生時代からの恋人との付き合いが岐路を迎え、立ちつくす日々を送っていた。彼らは、“悩み”という秘密を共有しながら、その花壇できじかくしを育て……。

 教師の田路を主人公とした4人の高校生少女たちとの6年間の青春物語。4つのストーリーによって構成され、高校生らしい悩み―恋・友情・家庭との不和―がそれぞれ展開され、誰しも味わった青春のほろ苦さを想起させ良かったと思います。かなりキレイにまとまりすぎているかな、とは思いましたが、これぐらいが良いのかもしれませんね。祥子は良かったなぁ。しかし、主人公の友人の飯塚幸成はどこのエロゲの親友キャラですか!というレベルで主人公大好きでスペック高いなぁ!

 文体は、純文学というより、かなりライトノベルよりでかなり軽快に読むことが出来ましたね。何故きじかくしを選択したのか、色々と想像させられました。

 読了後の爽やかさは非常に良かったですね。

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (電撃文庫)明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (電撃文庫)
(2013/02/09)
著:藤まる
イラスト:H2SO4
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総合評価:B
キャラクター:B
構成:B
世界観:B´
文体:B´
内容:B



 第19回電撃小説大賞金賞受賞作。

 生まれつきの恐い顔のせいで、学校で浮きまくっている坂本秋月。彼はある夜、一人の少女夢前光の事故現場に遭遇し、救ったはずであったが、体は1日おきに光の人格に乗っ取られるというおかしな展開に……

 面白かったですね。個人的にはこういうヒロインに乗っ取られ系は好きです。秀逸だと思った点は、メインヒロインである夢前光の本当の心の中が一切書かれなかったことですね。1日おきに体が入れ替わるので、意識も交替するのかと思いきや、1日おきの秋月視点のみなんですよね。だから、交換日誌という主観を通してでしか「夢前光」の存在を認識できない。それが後の伏線にも繋がっているのも良かったです。

 キャラクターもどこか全員一癖持っていましたしね。妹はやっぱり鉄板ですよねぇ。霞ちゃん、良いなぁ。もう少し早めに覚醒してくれれば、なおの事良かった! 構成的には、オチで「あるある……ってねぇよ!」と落としておいて、真のオチを持ってきていた点は卑怯でしたよねぇ。爽やかに〆やがって。
 ただ、最後への持っていき方が少し強引、かつ説得力が弱いかな、という気がしましたかね。でも、こういう感じも現代らしくて良いかな、とは思いますね。あとは、イラストが効果的に決まってますねぇ。
 
 波長が合う人は面白いと思う作品だと思いました。ところで、続くんですかねぇ、これ。

アリス・リローデット ハロー、ミスター・マグナム

アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム (電撃文庫)アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム (電撃文庫)
(2013/02/09)
著:茜屋まつり
イラスト:蒲焼鰻
商品詳細を見る



総合評価:B
キャラクター:B´
構成:B´
世界観:B
文体:B´
内容:B


 第19回電撃小説大賞、大賞受賞作。

 いやぁ、しかしこんなことってあるんですねぇ。第3回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞者の雅彩人が時を経て、大賞を受賞とは。第3回は川上稔の金賞受賞作『パンツァーポリス1935』の印象が圧倒的なので。

 物語としては、ガンアクションということで銃であるミスター・マグナム視点で描かれているので面白く読めました。主人公のアリスがアホなのが親しみやすかったからだと思いますね。マグナムさん、中々おっさん臭くてよろし。一方で、他のキャラクターについては掘り下げられているエピソードが足りなかったと思いますね。敵役も然りでしたが。特に、とクラウン。クラウンは何か最後いきなりという感じがすごくしたので。個人的には、ロッキーを。あと、アゴンロジが個人的には信奈の五○衛門にしか思えなかったです。

 構成的には問題ないと思いますが、個人的には少し読みにくさを感じました。人物が唐突に登場したりしていたので(例えば、ホークアイ)。あとは、賛否両論あるでしょうが、ルビ付用語の多用ですかね。内容としては、復讐者にならなかったアリスが、仲間とともに打ち倒すというストーリーなので、良かったと思います。以前の世界との対比がされているからこそ、それが活きていると思いました。西部劇系は最近あまりなかったですしね。
 ところで、これは続くんですかね。せっかくなら、続いて欲しいですけど。

アクセル・ワールド13 水際の号火

アクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫)アクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫)
(2013/02/09)
著:川原礫
イラスト:HIMA
商品詳細を見る


総合評価:B


 完全にニコ回でした。ニコ可愛いよ、ニコ!

 まぁ、内容はすごく面白いんですが、本編がほとんど進んでいる感じがしないので、ちょっと評価ダウン。丁寧に伏線を張っているのはわかりますし、作中では数日間の出来事なので、仕方ないといえば仕方ないのですが。
学園祭で他のラノベらしい展開が見られましたねぇ。表紙も飾っていたこともあり、ニコが今回は完全にヒロインでした。アクア・カレントの復帰とかありましたが、結構あっさりでしたねぇ(10巻初登場なので、久しぶり感があんまりしなかったですし)。意外といえば、ここでハルユキがモテる理由が解説されようとは。あと、最後のイラストで笑ってしまったのは内緒です。

次回ようやく決着が着くようなので、期待してます(あとがきの感じを見ると……な感じはしますが)。

正義の味方の味方の味方

正義の味方の味方の味方 (電撃文庫)正義の味方の味方の味方 (電撃文庫)
(2013/01/10)
著:哀川譲
イラスト:さくやついたち
商品詳細を見る


総合評価:B
キャラクター:B
構成:B
世界観:B´
文体:B
内容:B


 これは面白い!

 「善悪戦争」により悪が滅び去った現代。弱小ファミリー解散により正義の味方養成機関の白陽花学園に入学することに。

 おかま事件で有名となった哀川譲の新作ですね。キャラクターとしては、橙也・凜奈・カノン・姫沙希・真弦とどれも一筋縄では納まらないキャラクター性が良い感じですね。てっきり凜奈が正ヒロインかと思いましたが、恋愛関係には発展しなさそうな感じですね。一方で、ビジュアルはないですが、ロリババアのほうが気がある感じで、私気になります。

 ストーリーとしても、しっかり伏線も張りながら展開していたので、面白かったですね。正義の味方と悪の怪人にスポットライトを当てたのは良かったと思いますし。ただ、悪が一応滅び去っているのに、正義の味方の養成機関って需要がそんなにあるのか、という点。それに、読んだ限りでは、悪が本当に「悪」であったとは思えない点。以上二点がどうしても気になってしまいましたね。そこら辺の過去が掘り下げられることを期待しています。あと、ロリババアとの関係も。

 是非、今後も続いて欲しいですね。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン

天鏡のアルデラミン―ねじ巻き精霊戦記 (電撃文庫 う 4-4)天鏡のアルデラミン―ねじ巻き精霊戦記 (電撃文庫 う 4-4)
(2012/06/08)
著:宇野 朴人
イラスト:さんば挿
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総合評価:B
キャラクター:B
構成:B
世界観:B
文体:B´
内容:B



 戦争を嫌う少年がのちに名将と呼ばれるまでになっていく壮大なファンタジー!

 『このライトノベルがすごい! 2013』で13位にランクインということで手を出してみましたが、確かに面白い。常に怠け者と見られている少年イクタが、その卓越した「科学」的な知略をもって戦場を駆けて抜けていく様はまさに爽快。

 最近、俺TUEEE!系の中でも、怠け者の中にしっかりと軸があるキャラクターが人気な気がしますね。飄々として余裕があるように見えて、いざという時には頼りになる、そんなキャラクター性が親しみやすいのでしょうか。主人公のイクタ以外にも、シャミーユ第三皇女やヤトリシノなど一癖あるキャラクターとその関係性が良い味を出していますね。今後の成長株としては、マシューでしょうね。後の活躍に期待です。一方で、まだ紹介という段階なのか精霊の意味が少し薄い感じはしましたね。

 壮大なファンタジーの用意もしっかりされていますし、今後の展開が楽しみですね。軍略の数々も。私は「このときは誰も予想していなかった」や「それはまた別の話である」的な文言が大好きなんですよね、胸が躍ります。今回は本当にその触り程度という感じでした。このまま予定の最後まで駆け抜けていって欲しいものです。

独創短編シリーズ 野崎まど劇場

独創短編シリーズ 野﨑まど劇場 (電撃文庫)独創短編シリーズ 野﨑まど劇場 (電撃文庫)
(2012/11/09)
著:野崎まど
イラスト:森井しづき
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総合評価:B
キャラクター:B
構成:A´
世界観:A´
文体:B
内容:B



 本年度一番の怪作でしょう!
 完全に好き勝手やった結果がこれだよ、という感じで非常にフリーダムな内容ですね。ジャンルもファンタジーからミステリー、SF、現代小説など、枠に収まり切っていない感じです。また、イラストとのコラボが非常に面白い。『のうりん』もそうですが、イラストを効果的に使っているのですよね。特に、「魔王」や「苛烈、ラーメン戦争」などですね。カラーでないのが少し残念ですが。独特の展開が行われていますし、世界観に引き込まれてしまいますね。また、最大の特徴が10ページから30ページほどの短編集なので、スラスラと気軽に読めてしまうことだと思います。完全おっさんですが、「魔法少女料理屋女将 駒乃美すゞ」も好きです。
 野崎まどワールド全開な世界に腹を抱えて笑わせてもらいました。オススメですね。

さくら荘のペットな彼女4

さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)
(2010/12/10)
著:鴨志田 一
イラスト:溝口ケージ
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総合評価:B

 今回は文化祭からクリスマスまでのさくら荘の面子を追った話で学生らしい話が多く良かった。
 内容は、第一話が文化祭でのゲーム『銀河猫にゃぼろん』公開、第二話はましろとの文化祭巡り、第三話は美咲の恋とましろとの対立、第四話はクリスマスとなっていた。
 第一話は前回の空港での告白で空太は悶々としながらも『銀河猫にゃぼろん』を制作する。これに関して特に言う事はない。今まで張ってきた伏線を出したにすぎない。まぁ、物作りに掛ける情熱は感じられたと思う。
 第二話はさくら荘の恋模様を描いた話となっていた。もちろん話の中心はましろとの愉快ドキドキ文化祭デートだったが、龍之介とリタ(リタのこと結構好きなんだよねぇ)、千尋と2巻登場のゲームクリエーターの藤沢和希、仁と美咲と美咲の姉の風香、七海と友人の宮原大地、そして空太とましろ。そんな複雑な恋が絡み合い描き出された話は痛くも中々良かったと思う。千尋と和希は空太とましろを投影するように書かれているのがこれまた切ないね。藤沢和希の自分の底から湧き上がる衝動を基に諦めず進むしかないという話はクリエーター全てに当てはまることだよなぁ。
 第三話は個人的に印象が薄いが、美咲の仁へのアタックの本格化とましろの恋の目覚めによる料理、それによって生まれた空太とましろの新たなる確執であった。自分が不調だとどうしても些細なことが気になってしまうよな。途中出てきた妹はいいキャラしているなぁ、正式に出てこないかなぁ(でも、皆帰省させるって先生が言ってるから出てくるかな。期待)。
 第四話はクリスマスのそれぞれの恋であった。七海とのクリスマスデートにましろとの仲直り、そして美咲の恋の破綻状態で今巻は幕を閉じた。千尋の人生観はありきたりかもその通りなんだよな、人生は死ぬまで続いてくし、社会は甘くない、厳しいねぇ。でも、仲直りしようとバームクーヘンを置いていくましろんは可愛いな。あと、どうしても七海を応援したくなってしまう。この巻の三話の仁が言っていた(P195)、失敗からじゃなくて成功から学ぶしかないというのは心に突き刺さったし、個人的にとても印象的であった。
 それぞれが恋に気付き動き始めてきたといえる。この作者は恋、特に特殊なやつを描くの上手いと思うんだよな。実際にはないと思えるところが、逆にリアルに感じてしまうという感じで。今回は悩みなども共感も呼び、学生らしく良かったですね。

さくら荘のペットな彼女3

さくら荘のペットな彼女〈3〉 (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女〈3〉 (電撃文庫)
(2010/08/10)
著:鴨志田 一
イラスト:溝口ケージ
商品詳細を見る


総合評価:B´

 今回は青春小説の定番のような話で攻めてきた。正攻法なので、評価は1ランクアップ。
 ましろのルームメイトのリタ登場で荒れるさくら荘。そして、ついに龍之介がイラストともに平然と登場。最後近くのリタ×龍之介はいいですね。ニヤニヤできます。お父さんも出てきたし。しかし、このさくら荘のテーマといえるものが相変わらずに見え隠れしているので、ギャグにも単純に笑うことが出来ない。それが弱点でもあり、強さでもあると考える。生きていく上では目を逸らすことのできない「痛み」を真っ向勝負で書いている。才能の壁、努力など読んでいるこっちも胸が疼くが、それは作者も同じはずで、それをほぼきちんと書いているのだからすごい。ただ、今回は前巻のように鬱々とした感じで終わっておらず、キレイに終わっているので良し。
プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
 TwitterID:「mokusimo

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