スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

甘城ブリリアントパーク1

甘城ブリリアントパーク1 (角川ファンタジア文庫)甘城ブリリアントパーク1 (角川ファンタジア文庫)
(2013/02/20)
著:賀東 招二
イラスト:なかじまゆか
商品詳細を見る



総合評価:B
キャラクター:B
構成:B
世界観:B
文体:A´
内容:B´


 賀東式遊園地の経営の仕方!

 謎の美少女転校生・千斗いすずからマスケット銃での脅迫付きの遊園地デートの誘いを受けた可児江西也。わけもわからないまま連れて行かれると、ラティファという“本物の"お姫様に引き合わされ、その遊園地の支配人になることに――!?

 一巻ということもあり、甘城ブリリアントパークのダメっぷりとキャラクターたちの概要を紹介という感じでしたね。特に、主人公の西也が支配人を受けて、二週間でとりあえず入場者数を確保するという時間制限付きだったので。でも、地方の遊園地だと盛り上がりに欠ける遊園地ってありますよねぇ。

 キャラクターは、人間及び人間寄りの人たちはとりあえず普通ですかね。いすずのキャラクターは結構好きですけどね。巨乳だし、マスケット銃だし。
 一方で、完全濃いなぁというのがボン太君モッフル・マカロン・ティラミーなどの妖精たち。完全に思考がおっさんである。結構、下ネタトークが飛び交うので、かなりギャップを感じますね(それを面白いと取るかどうかでこの作品の好き嫌いが分かれると思われます)。でも、普段は遊園地のマスコットキャラクターたちが裏では……という発想は面白いですよね。そこはさすがです。

 文体では、テンポ良く読みやすいです。所々に軍事用語や例えが挟まるのは賀東さんらしいですね(笑)

 内容としては、まずはタイムリミットありで入場者を増やして存続を目指すというものですが、妥当な形ですよね。しかし、最後の解決方法が個人的にはイマイチ納得がいっていないのですけれどね。まぁ、今後の展開次第ですかね。設備の改修なんかは資金的には厳しそうですが。主人公が得た魔法は地味に今後の成否を分けそうです。
 あと、今の段階では学園要素がほとんど関係ないので、どのように関わってくるのかも注目ですかね。

 コンセプトが面白いですし、フルメタの短編シリーズを彷彿とさせる感じが良いですね。今後の展開待ちです。ところで、ラブコメではなさそうだぁねぇ。
スポンサーサイト

デート・ア・ライブ アンコール

デート・ア・ライブ アンコール (富士見ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ アンコール (富士見ファンタジア文庫)
(2013/05/18)
著:橘 公司
イラスト:つなこ
商品詳細を見る



総合評価:B´
1巻参照



 今まで登場したヒロインたちの短編集。

 好感度を上げるためゲームセンター、夏祭り、誕生日会、講買パン争奪戦で高校生、五河士道が精霊たちとデート!?

 内容はいつも通りといえば、いつも通りですが、基本的に気軽に読める楽しい話でしたね。ドラマガで掲載されていた5編に書き下ろし1編で、美九を除くヒロインたちの日常が描かれていました。それでは、短編ごとの感想を。

 「十香ゲームセンター」は、十香とゲームセンターデート。うん、『デート・ア・ライブ』の基本さと十香の純真さが表現されていた短編かと。つまり、いつも通り。
 「折紙インポッシブル」は、折紙の好感度を下げるためにデートするという、橘公司先生らしさが詰まっている短編だと思いましたね。折紙さん、ある意味最強っすなぁ。だが、そこが良い!
 「四糸乃ファイアワークス」は、四糸乃と花火大会でデートを。担当さん、恐ろしい人!
 「琴里バースデー」は、白琴里が見れるよ、という感じですか。どうしても司令官モードのほうが印象的ですからね。
 「八舞ランチタイム」は、前作『蒼穹のカルマ』を彷彿とさせ、短編オリジナルキャラの四天王が登場し、購買戦争を勝ち抜くお話。くだらなさが良いですねぇ。
 「狂三スターフェスティバル」は、狂三と七夕デート。狂三は、登場する度に魅力的になっていくから困りますね。この短編が書き下ろしで、唯一後味が切ないですね。この短編集の中では、個人的には一番好きなお話です。今後、狂三がどのように本編でデレていくのか、注目です。

 デレたヒロインたちの魅力が再びサクッと読める短編集ですね。

生徒会の九重 碧陽学園生徒会議事録9

生徒会の九重  碧陽学園生徒会議事録9 (富士見ファンタジア文庫)生徒会の九重 碧陽学園生徒会議事録9 (富士見ファンタジア文庫)
(2010/10/20)
著:葵 せきな
イラスト:狗神煌
商品詳細を見る


総合評価:B´

 サクッと読めるこのシリーズもついに本編はクライマックスである。
 語るようなことは相変わらず特にないが、大殺界を抜けたせいかいつもより面白かった印象である。今回は最後のバレンタイン以外は話が繋がっていた。最初のテコ入れの話の新キャラがまさか本当に後半に登場してくるとは。地味に伏線張っているなぁ。ネタの数も相変わらず相当入れているし。表紙は真冬ちゃんだったものの、今回はどちらかと言えば、今まであまり内面を語られてこなかった会長の話がメインという感じであった。しかも、終局近くでシリアス感多め。ま、最後と表紙がまさに下克上って感じだけど。リリシアさんも久しぶりに登場したな。でも、やっぱりこの人は話でメイン張ってもサブって感しかしないなぁ。深夏はデレたデレた言っているけど、相変わらずだな(前から大分デレてたような気もするし)、でも言っていることが進歩なのかもな。くりむの回想とくりむと知弦の出会いについては、何か共感できてしまったな。そういう人が近くにいると、やっぱり。でも、新キャラの杏子はこれまた変なキャラクターだったな。そして、おまけのバレンタイン編。皆、鍵ラブっすなぁ。今回は生徒会役員だけだったけど、クラスメイトや他からのチョコについても書いて欲しいかな。真冬ちゃんは一番大胆なことしてくれましたわ。うん、久しぶりに良かった。
 最近、ネタが尽きかけたって感じでうーんという話が多かったけど、キャラの心情とか恋とかに照準を当てた今回は良かった。

フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?

フルメタル・パニック!  マジで危ない九死に一生? (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生? (富士見ファンタジア文庫)
(2011/08/20)
著:賀東 招二
イラスト:四季童子
商品詳細を見る


総合評価:A´
1巻参照

 これぞ、我らのフルメタって感じでした。

 短編と書き下ろしの中編の5編で構成されていた。

 「与太者のルール(前・後編)」は、非常にフルメタの短編らしいお話でした。サバイバル・ゲーム同好会設立を巡り、サバゲー対決をすることに。かなめと宗介の絆の深さが現れているかなぁ、と思いました。あと、林水閣下は本当に久しぶりの登場でした。

 「ご近所のサーベイヤー」は、清掃員のおばさんと空き巣事件を巡るお話で、最後にはほっこりとさせてもらいました。若菜さんも短編ならではで、久しぶりでしたね。しかし、本文や103ページの四季さんのイラストを見ていると、かなめと宗介は仲がよろしいな、と。確かにこれは本編完結後のその後なんか、非常にイチャイチャしてそうです。

 「つぶらなテルモピュライ」は、ボン太くんへの愛で溢れていましたね。いいですよね、ボン太くん。設定がどこぞの世紀末だったり、映画『300』のパロディだったりしますが、ドタバタとした短編で良かったと思います。ふもっふ。

 「テッサのお墓参り」は、本編後のお話でテッサがバニ・モラウタのお墓参りする完結したからこそ語れるっものだと思いました。ノリとしては、サイドアームズという感じです。アナザーへの伏線と思われる箇所がいくつか見られましたね。ロニーなんかはアナザーで顔を出しそうです。それにしても、アルは相変わらずのようで。
 
 短編としては6年ぶりということでしたが、すんなりと読めて面白かったですね。フルメタの短編シリーズはこうでなくては、と。本当に良いシリーズでした。

デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット

デート・ア・ライブ2  四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫)
(2011/08/20)
著:橘 公司
イラスト:つなこ
商品詳細を見る


総合評価:B´
1巻参照

 前回で説明部分が終わり、ラブコメらしくなってきました。

 高校に転校してきた十香は、クラスメイトの折紙と毎日のように士道を巡って喧嘩していた。騒がしい日々を送る士道は降りしきる雨の中、第2の精霊の少女、四糸乃と出会ったのであった。

 第二のヒロインの四糸乃が登場。ロリ枠で小動物系ですね。今後のデレ具合に期待しておきます。一方、前回でデレた十香は「嫉妬」を覚えたり、琴里の策略によりラブコメイベントをこなして、いい感じにヒロインオーラを放っていますね。そして、折紙。士道を本気で狙っているのはわかるんだけれど、あまりにも本気すぎる! 何と言うか残念ヒロインと化しているような……(カルマといい、この作品といい、鳶一はネタキャラという運命なのだろうか)個人的には頑張ってほしいところです。妹キャラに徹している琴里も可愛い側面を見せてくれたので、今後の動向を見守りたいですね。

 物語としては、定番だったので特筆するような点はないですね。士道は確実にラブコメの主人公だなぁ、ということくらいです。しかし、カルマのノリがほとんど見受けられないので、大人しい受けますね(鳶一宅訪問以外)。戦闘シーンもちょうど良い配分だと思いますし。
 ラストで新キャラの祟宮真那が登場していたり、あとがきで悪い精霊が登場するなど、次回物語が動きそうな予感です。
 また、漫画化が決まったそうで。さらに、現在行なわれている「プレゼントして、デレさせること!?」キャンペーンのイラストレーター陣が豪華すぎることなどを考えると、カルマではなくこちらがアニメ化しそうな雰囲気ですね。

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)
(2011/07/20)
著:村上 凛
イラスト:あなぽん
商品詳細を見る


総合評価:B´
キャラクター:B´
構成:B´
世界観:B´
文体:B
内容:B


 第2回ネクストファンタジア大賞金賞受賞作『スイーツガールはご機嫌ななめ。』より。
 普通に面白かったと思います。

 高校入学をきっかけに、柏田直輝は「隠れオタク」となり清楚で可愛らしい彼女を作ってリア充になることを決意する。そして、入学式当日、まさに理想の女の子を出会う。同じクラスなった彼女と距離を縮めようとする一方で、スイーツ(笑)ギャルの美少女恋ヶ崎桃とひょんなことから出会い、なし崩し的に彼女の恋に協力させられることに。

 キャラクターは、お約束ではあるもののわりと等身大に描かれているので好感。
 主人公の柏田直輝は、地味な風貌のヘタレの隠れオタク。中学時代のトラウマを抱えながらも、彼女を作るべくリア充を目指す。まぁ、オタクにありがちな思考の持ち主とも言えるかもしれない。また、あとがきに書かれているように、作者の体験から反映されている部分もあるので、リアリティがあるといえるかもしれない。話かけられない気持ち、分かるよ。ヒロインの恋ヶ崎桃は、主人公からは「スイーツ(笑)ギャル」として認定されている美少女だが、心は純真でかなりの乙女思考であり男性恐怖症。主人公に対しては男性として大丈夫なところや随分主人公に構うところなどは実にご都合主義的であるが、これは物語の進行を考えると良いタイプ。主人公やオタクに対して、常にダメだしをしているがサバサバしているので好感が持てる。しかし、自分が経験していないことをさも当然のように語るのは少々いただけないかな。いや、まぁ分かるんだけれども。直輝と友人になるオタクにして恋ヶ崎の憧れのイケメンリア充の鈴木。軽音部に所属。姉がいるため、年下属性を好む。ハイスペックっすなぁ。主人公の想い人の長谷川翠。美少女ながら、なぜか教室では無口で無愛想。今回は出番が非常に少なかった。彼女が本性を早く見てみたいところです。女オタクか、腐女子か、百合か、はたまた。それぞれ過去に何やらトラウマがある模様。今回は主人公のトラウマ紹介だけに止まったが、恐らく次巻以後明らかにされていくことでしょう。
 他には主人公の妹にして腐女子のあかり。直輝が年上属性になった原因。まぁ、妹なんてそんなものです。主人公の高校で最初の友人、桐谷。この手のラブコメには珍しく彼女持ち。恋ヶ崎の友人のギャルの笹川美樹と雨宮瑞希。恋ヶ崎にちょっかいをかけている芦田などがいる。

 構成は、定番。しかし、続くことが前提であるためか、最後がすっぱりと終わっていないように感じる。主人公の高校生活スタートに恋ヶ崎との出会い、柏田はリア充を目指すために恋ヶ崎はオタクを目指すための協力の日々、そして一波乱。定番ですが、着実に物語は展開していると思うので、良いかと。しかし、最後の展開において翌日芦田と会ったら、殴り倒されると思うんですが。

 世界観は、普通。オタクネタに関しては、名前を少し弄った形で登場している。「ラブマイナス」や「この青空に永遠を」、「けいおん部!!」、「君に届いたら」など。作品舞台は完全に現代東京をモデルとして、秋葉原や池袋、原宿などが登場。主人公たちが通う藤見高校については特に描写がなく、残念。しかし、学園モノでありがちだが、本当に頭良さそうな人から不良までが通っていますよね。加えて、主人公のクラスでクラスメイト全員がお洒落を心がけているとはハイスペックすなぁ。ところで、秋葉原から新宿に行くのに、何で山手線?と思うのは自分だけですかね?

 文体は、スラスラと読みやすい。特に引っかかるところもなく、最後まで読み終わることができた。癖もなく、良いかと。

 内容は、協力関係ラブコメとしての展開はお約束ながら良い作品となっていると思う。恋の協力関係というと、どうしても竹宮ゆゆこ著『とらドラ!』がまず思い出されますが。今まであまり切り込んでこなかったオタクなどに対するダメだしがこの作品の特徴だと考える。それがヒロインの性格のためか嫌味になっていない点が良いと感じます。まぁオタクにしろリア充にしろ、何でも極めようと思ったならば金と時間と努力が必要なわけですからね。オタクは確かになろうと思ってなれるものではないとは思いますが。一朝一夕にはいかないもんです。しかし、原宿での恋ヶ崎との『模擬デート』において、そこまで自分をすり減らすのは……とも思いますがねぇ、お互いに楽しくありたいものです。あとは、作品の各所に対して、作者の言うように「あるある」と共感するなり、「ねーよ(笑)」と苦笑しながら読むのが良いかと思います。

 最近、受賞時のタイトルと出版時のタイトルの改題について話題になっていますね。今後発売する作品としては、GA文庫の『アテレコ』が『声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 ~ぱんつの中身は大事です!~』になったり、このラノ文庫の『ウーナマイズ・ジェネレーター』が『モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)』になったり、と。
 この作品については『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!』というタイトルが内容を的確に表している上、改題による話題性を獲得したので成功だとは個人的に思います。まぁ、最終的には中身の面白さが重要になってきますが。

 お約束通りに物語を展開するのか、それを覆してくれるのか。まだキャラクターの素顔がほとんど見えていない段階なので、今後の展開に期待することにします。

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド

デート・ア・ライブ  十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)
(2011/03/19)
著:橘 公司
イラスト:つなこ
商品詳細を見る


総合評価:B´
キャラクター:B´
構成:B´
世界観:B´
文体:B
内容:B´


 『蒼穹のカルマ』シリーズの橘公司の新シリーズ。

 三〇年前のユーラシア大空災や南関東大空災という謎の災害現象、空間震より世界が破壊されるようなった世界。四月一〇日、五河士道は妹の琴里に起こされ、新学期が始まった学校へ向かう。いつも通りの日常が始まると思っていた。だが、突如空間震警報の鳴る中、一人士道は学校から飛び出す。そして、士道は辺り一体が跡形もなくなった街で謎の少女と出会う。
 わけもわからないまま事態が進行した末、何故か軍服を着て偉そうにふんぞり返る妹に告げられる。士道の出会った謎の少女こそ、空間震の原因であり世界を殺す災厄である精霊なのだ、と。精霊を止める手段は二つ――殲滅か、対話か。対話を主張する士道に対して、琴里は「というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」と言い放ったのだった。

 キャラクターは、『蒼穹のカルマ』シリーズとはまた別に味が濃そうである(今は普通そうなキャラが多いが)。ただ、今巻は簡単な紹介程度なのか、そこまで深くはキャラが掘り下げられていない。キャラクターたちのそれぞれの事情は今後少しずつ明かされていくようである。
 主人公の五河士道は、平均的な高校生。順応性は高い。この物語におけるツッコミ役。複雑な過去や設定があるようであるが、今回は特に説明されていない。ヒロインである謎の精霊の少女(十香)は、今後の活躍に期待という感じで今回はあまり。全てに対して無知で素直な言動が可愛いですかね。個人的には制服姿が気になります。妹の五河琴里は、普段は主人公の可愛い妹。しかし、裏の顔は〈ラタトスク〉の女王様然とした司令官。今のところ、琴里が、一番キャラが濃い感じです。しかし、普段の接している妹が謎の組織の司令で、いきなり不遜な態度で対応してきたら、正直大いに戸惑うとは思うのですが(そこが個人的にどうも気になりました)。鳶一折紙は、士道の同級生にして陸自の対精霊部隊ASTに所属する無口無表情キャラ。『蒼穹のカルマ』シリーズの鳶一槙奈とは関係はありませんでした(今のところは)。過去やら主人公となりやらあるようだが、今回はほぼ語られず。思考が一番ヤバそうなので、今後の活躍を大いに期待。村雨令音は、〈ラタトスク〉の解析官で、有能ながらいつも眠たげで言動が読めないキャラ。主な人物は以上である。あとは、〈ラタトスク〉の副司令官でドMな青年の神無月恭平や〈ラタトスク〉の空中艦〈フラクシナス〉の愉快なクルーたち、ASTの隊長である日下部燎子、士道のクラス担任のタマちゃん教諭、友人の殿町宏人などがいる。

 構成は、シンプルな流れである。平凡な日常の始まりから一転して、主人公と少女の出会い。妹と謎の組織と説明。精霊をデレさせるための訓練のギャルゲー。そして、精霊との対話とデートである。まさに1巻目という感じで複雑なことはしておらず、全体的にさらりと進行していく。伏線だけは大量に設置しているが。特に、第二章の冒頭が気になる。

 世界観は、随分設定が出てきてはいた。だが、紹介ということで進行重視のためか、個々にあまり詳しく説明されていない。シリーズものとはいえ、用語が多くもっと丁寧に説明してほしかった印象である。精霊や〈ラタトスク〉、空中艦〈フラクナシス〉(これは特にどんな構造で大きさなのかなど)、陸自の対精霊部隊AST、顕現装置(リアライザ)、随意領域(テリトリー)、CR-ユニット、災害復興部隊、各武器の設定などである。今後に期待しておく。

 文体は、読みやすく作られている。主人公視点を中心に、琴里や折紙視点を少し。たまに、自然を装ってオタクネタが放たれてくる。

 内容は、王道ものと見せかけておいて、そこはやはり橘公司という感じで一風変わったファンタジーを提供してくれた。雰囲気や物語の構成具合、世界観設定はファンタジーの定番的なノリで進むのだが、その間に挟まっている要素がカオスである。精霊を何とかするために、デートしてデレさせる。この論法が凄まじすぎる。その訓練のために、〈ラタトスク〉が開発したギャルゲーをやる。精霊をデートに誘うために、〈フラクシナス〉のAIが導き出した選択肢を艦橋で協議し士道に指示を出す、というレベルが高いんだが低いんだかよくわからないことをやっている。そこが愉快に映る。ただ、『蒼穹のカルマ』シリーズの最近の感じと比べると、大人しめで若干インパクトに欠ける。もっとやっても良かったのではないかと個人的には思っていたりします。ただ、こちらにはラブコメがあるのです。

 巻末の次回予告から考えると、混沌化していきそうなので、今後の展開に期待する。

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

生徒会の水際 碧陽学園生徒会黙示録4

生徒会の水際   碧陽学園生徒会黙示録4   (富士見ファンタジア文庫)生徒会の水際   碧陽学園生徒会黙示録4   (富士見ファンタジア文庫)
(2011/02/19)
著:葵 せきな
イラスト:狗神煌
商品詳細を見る


総合評価:B´
1巻参照(そのうちにでも……)

 いつも通りの生徒会でした。
 フィギュア化する生徒会、真冬と1年C組の愉快な仲間たちの3編、杉崎の1年生の頃の過去話、知弦の盗聴記録とコスプレの話で構成されていた。本編が大詰めの中で新キャラがかなり投下されました。名前は出て来なかったものの、今まで話に少しだけ出てきていた1年C組のメンバーがまず色々と登場。アキバこと秋峰葉露。彼の従姉弟で委員長の国立凜々。ネタキャラ(と思う)巽千歳。その他、大変愉快な1年C組の人たち。そして、今回過去話で初登場にして注目枠な水無瀬流南。超毒舌キャラでいい性格しています。今後の活躍に期待しておきます。
 フィギュア化についての話は本当にいつも通りです、えぇ。1年C組の話3編はいつもとは違った葉露視点から語られたので中々楽しめました。碧陽学園には本当に変な生徒しかいないですね。すぎさきメモリアルは杉崎が1年の春に桜野くりむ会ってから優良枠で生徒会副会長になるまでのフォーシーズンを描いた話でした。水無瀬流南が絶妙なバランスで登場してきて、上手く良くまとまっている話だと思いました。巡のあの話などもきちんと絡んできていましたし。知弦さんの話は今回の新キャラを含めた人たちと杉崎との会話と知弦さんのデレ具合が楽しいものでした。本当に知弦さんは杉崎にデレデレですね。私はこういうのも好きですけど。
 本編は完結直前なので次も黙示録のようです(タイトルは『生徒会の木陰』とかでしょうかね?)。また、今回あとがきも本編となっていました。しかし、最後の一文は誤植なのかギャグなのか……。

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

蒼穹のカルマ7

蒼穹のカルマ7 (富士見ファンタジア文庫)蒼穹のカルマ7 (富士見ファンタジア文庫)
(2011/02/19)
著:橘 公司
イラスト:森沢 晴行
商品詳細を見る


総合評価:B´
1巻参照(そのうち、補完する予定です)

 毎度のことながら、今回も読者の斜め上をいってくれました。今回は槙奈が大健闘?
 前巻の槙奈の盟術によって、記憶喪失になってしまった駆真。記憶を取り戻すため、神器ヴェクサシオンの力を借りることになったのだが、槙奈に提示したヴェクサシオンの使用条件(嫌がらせ)は中学時代に書いていた中二病小説『ダークパラディン伝説』を十万人に読ませることだった。そこから鳶一槙奈、苦難の作家の日々が始まった。もうこの時点で笑いが止まりません。音音に脅され、編集者に中学生当時の痛い感性の小説を読まれ、真面目に改訂箇所を指摘されていく。さらに、ヴェクサシオンの嫌がらせによりほとんど改訂できず、出版されてからネットの評価に踊らされる。涙なしには読めませんよ(笑)。この辺の件は最近世間を騒がせたあの小説の状況をパロっているようにも思えます。一方、記憶を失った駆真は赤ちゃん生活を送っていた。人間、この頃が一番素直ってことなんでしょうかね。「――おっぱいを頼む」は、名言ではないでしょうか。そんな中、リサは虎視眈々と駆真を狙っていたのであった。
 構成は、槙奈・在沙・その他とそれぞれの状況が混ざり合って章が構成されているので、盛り上がるところで視点変更があるので少々微妙。また、そのためもう少し個別の状況を描いてほしかったとも思える。特に槙奈。ただ、キャラクターたちは巻ごとに増え、より一層愉快ですけど。あと、三谷原の秘密が明らかになります。前回の引きが『蒼穹のカルマ』シリーズとしては後味がイマイチ良くなかったわけですが、今回はキレイに終わらせてあります。
 次は何やら初心に戻った?騒動が巻き起こりそうです。その前に来月、作者がこれまた似たような新シリーズを始めるようですね。

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

これはゾンビですか?5 ああ、マイダーリンはロクデナシ

これはゾンビですか?5  ああ、マイダーリンはロクデナシ (富士見ファンタジア文庫)これはゾンビですか?5 ああ、マイダーリンはロクデナシ (富士見ファンタジア文庫)
(2010/05/20)
著:木村 心一
イラスト:こぶいち、むりりん
商品詳細を見る


総合評価:C
1巻参照

 今回は合コンと忘年会の話。
 前回姿を消してしまったクリスを探すため、吸血忍者の忘年会に。クリスの弱点を知るため、織戸が主催するクラスの忘年会に大先生と監禁中の京子に招く、と。サラスの態度がわかりにくいもののデレのようなものを今巻結構見せていたり、ハルナの友達作りの話があったり、京子関連で少しあったりと、とにかく色々とあるわけであるが、通常運転で最後には360度回って元の位置に戻ってきた感じ。京子関連が今回ではっきりしました。内容記述といいますか感想がこれほど書きにくい作品とは。でも、今回の話は一番面白かった印象。一番整然としていて、読みやすかった。著者もラノベ業界に随分染まってきたということなのだろうか。といっても、独特さはやはり相変わらずなのだが。
 最後、ユーの一言がいい感じに決まっているのが好きです。



これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です
これはゾンビですか?2 そう、私は死を呼ぶもの
これはゾンビですか?3 いえ、それは爆発します
これはゾンビですか?4 うん、先生が最強だよ!
プロフィール

助六

Author:助六
 主にラノベをマイペースに読んでいる人。買う量の自粛が出来てないので、かなりの速度で積読増加中。
 未熟者なので試行錯誤しながら、運営してますのでどうぞよろしくお願いします。
 TwitterID:「mokusimo

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。